田舎でリモートワークを実現したい!

リモートワークする人
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日本の雇用と所得状況において、大都市圏と地方の格差は明確です。つまり仕事をする以上は都市部に住むことが条件となるケースも少なくないのです。

 

しかしその一方で、週末移住のような田舎暮らしの活用も大きなブームとなりました。自然の豊かさからもたらされる幸福感が見直されているのでしょう。

 

そして今、リモートワークという新しいスタイルが、にわかに脚光を浴びています。ここではその魅力を探っていきましょう。

リモートワークとはなにか

新しい仕事のスタイル

リモートワークとは、いわゆる在宅勤務のことを指しています。テレワークという呼び方がされることもあるようです。
現代社会における通信手段の進化は目覚ましいものがあり、多くの仕事は会社の現場で行われる必要がなくなってきました。

 

特にオンラインツールの発達によって、自宅にいながらメンバーが集合して会議を行うこともでき、メールやスカイプなどが、多くの情報交換を可能にしてくれています。
このことにより、もはや決まった時間に全員が会社に集まって仕事をするという必要性すらなくなってきた結果、自然と生まれてきたのがリモートワークというわけなのです。

一部の職種に限ったことではなくなってきている

そもそもフレックスタイム制度を導入している企業にとっては、従業員がいつ出勤してくるか、あるいは来るか来ないかは問題ではなく、決められた期間に決められた成果を出すことが求められます。

 

フレックスタイム制のもとに就業する多くの人は、一種のリモートワーカーであるとみなすことも出来るでしょう。
作家やデザイナーの多くもリモートワーカーであると考えられますが、これがそういった一部の特殊な職種以外にも広がりを見せていることで、注目を集めているというわけなのです。

移住とリモートワーク

実際にはリモートワーカーの多くが、完全に在宅で仕事を完結させているわけではなく、たとえば月に一回程度は直接担当者と面談してミーティングを行うなどの職務規定を課されています。

 

しかし、一般のサラリーマンのように週五日、公共の交通機関を1時間程度乗り継いで出勤するということはありませんし、そのことで時間的な余裕が生じるというのは事実でしょう。
ここにリモートワークと田舎への移住のマッチングが見られるわけです。

リモートワークと田舎の生活

リモートワークのメリットは、通勤・交通費・オフィス?

一般的なサラリーマンが会社と自宅を行き来するための交通費は、会社が経費として負担しています。

しかし、リモートワークの場合、この交通費とそこに生じる通勤時間が圧縮されることになります。

さらに社員の大半がリモートワーカーで成り立っている場合、もはや決まったオフィスが必要ないケースもあり得ます。
実際、オフィスと呼ばれるものはウェブ上のコミュニティーにのみ存在し、現実に顔を合わせるのはスカイプなどのツールであるというケースもあるのです。

 

田舎の仕事については、コチラの記事で詳しくまとめています。

リモートワークのライフスタイル

リモートワーカーにとっては、どこでも仕事ができるという利点を最大限にいかし、居住環境の整った場所に移住する人がいます。
仕事自体は大都市圏での活動が主だったにも関わらず、やり取りのほぼ全てをオンライン化することで、自分はその大都市圏を遠く離れた場所に生活拠点を持っているというタイプです。
ごく一部の限られたリモートワーカーのことと思われがちですが、こういったライフスタイルを企業自体が是認する傾向が見られるようになりました。

 

男女を問わず、産休や育休のかわりにリモートワークを導入するというケースもあることから、少子高齢化対策のひとつになり得るという見方もあるほどです。

リモートワーク成功のカギはなにか

リモートワークを実現するために何が必要か

残念ながら、理想的なリモートワークを実現できているのはほんの極わずかな人だけです。多くの人は、リモートワークという名の長期間労働に縛られ、膨大なノルマを抱えていることもまた事実なのです。

 

そもそもリモートワークはいつでも仕事ができる反面、いつも仕事をすることになりやすいビジネススタイルです。残業を自宅に持ち帰ることと、リモートワークでこなすことに、大差はないということでしょう。

 

やはり基準となるシステムが確立されないかぎり、多くの人がリモートワークの恩恵に触れることはできないのかもしれません。

リモートワークは人生を豊かにしてくれるか?

リモートワークが、今のところ夢のようなライフスタイルでないことは確かなようです。
しかし、都会の喧騒の中、通勤に時間と体力を奪われ続ける労働環境は、いつか過去のものとなっていくことでしょう。
労働の生産性を考えた場合、リモートワークは明らかに優れており、居住環境を選べるという最大のメリットを備えているからです。
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