古民家再生で、田舎暮らしを満喫しよう

古民家
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都会の喧騒を離れて、田舎で豊かな自然と温かい人間関係を満喫する。
退職したらそんな生活を送りたいと考えている人も多いのではないでしょうか。

しかし、地方都市への移住するのであれば、住む場所、つまり住居は必ず必要になります。
ここでは田舎の地方都市ならではの住まいについて考えてみましょう。

田舎で古民家暮らしをするということ

古民家とは

田舎にあるただ古いだけの家屋だと思っていたものが、調べてみたら日本の伝統的な建築方法で建てられていたものだったなんてこともあるようです。
古民家は一般的に大正時代よりも前の建てられた伝統的な建築物を指すことが多いと言えるでしょう。

古民家でもっとも注目されるのは、やはりその建材、なかでも梁などに使われる材木です。現代のハウスメーカーではもはや入手することすらできないような貴重な材料が、一般民家の一部に使われていたりすることもあるのです。

古民家の魅力を生かしたリフォームの意義

古民家を建て替えるにあたり、全てを取り壊して現代建築の建物を新築するのではなく、古民家の魅力を残しつつ、現代的な建築も取り入れようと考える人が増えてきています。
日本の伝統的な建築様式で建てられた古民家であれば、年月を重ねるごとに、味わい深い魅力を持つようになります。

しかしその一方で、古くなって修理が必要な部分や、使いにくい段差などの構造的な問題も往々にして存在するものです。
せっかくリフォームするのであれば、もとも魅力を損なわないようにしたいと思うのは、古民家に住む誰もが思うことなのではないでしょうか。

古民家の活用の魅力と危険性

古民家のリフォームやリノベーションは、いまや一大ブームといっても過言ではないでしょう。
しかし単なるリフォームとは異なり、古民家のリフォームはたとえ一部であっても難しい問題を抱えているものなのです。

そもそもリフォームには費用がかかります。その古民家が古ければ、それだけ傷んでいる箇所も多いのかもしれません。手入れがされていれば200年でも人が住み続けられる古民家ですが、ひとたび空き家状態になれば、あっという間に傷んでしまうものなのです。

それ相応の費用がかかっても、古民家は新築のように生まれ変わることはありません。むしろ新築のような住居を望むのであれば、古民家のリフォームなどすべきではないのです。
自分が本当にその古民家に魅力を感じていて、それを生かしたライフスタイルを模索しているのであれば、古民家再生は大きな価値を持ってくることでしょう。
田舎暮らしの家選びについて詳しく知りたい方はこちら

古民家リフォームを成功させるポイント

古民家を選ぶポイント

売り出されている古民家というのは、あまり高額ということはありません。たいていの場合建物の値段はあってないようなもので、土地の値段がそのまま販売価格であることもしばしばです。
ここで確認することは、やはりリフォームやリノベーションにどの程度の費用が必要になるかということでしょう。

ひとつの目安としては、人が住まなくなって長い時間が経過していないことが挙げられます。空き家状態が長い物件は、それだけ修理や手入れに時間と費用が必要になるからです。

古民家リフォームで気を付けなければならないポイント

一般住宅とは異なり、古民家の購入には住宅ローン申請が通りにくいという難点があります。
いくら安く売られていても、ローンが組めない以上、ある程度まとまった資金がなければ購入は難しいというケースもよくあります。

地方によってはその自治体が移住促進制度を敷いており、なんらかの補助金が出るケースもあるようなので、下調べは充分に行いましょう。

古民家が賃貸物件である場合も要注意

地方への移住、あるいは週末移住のように二地域居住を行う場合、購入よりも賃貸物件に住居を求める人もいるでしょう。
どれだけ強い決意やあこがれがあったとしても、実際に住んで生活してみると、地方都市での暮らしに耐えられないということだってあるのが現実です。

しかし賃貸住宅について自由なリフォームを認めるというのは、まだまだ少ないケースといえるでしょう。

古民家リフォームで後悔しないために

古民家のリフォームというのは、想像しているよりもはるかに手間や費用がかかるケースがあります。しかもリフォームをはじめてからその費用がどんどん増えていくというケースも珍しくありません。

見つけた古民家に強い魅力を感じ、どの部分をどのようにリフォームして活用するかが明確になっているのであれば、古民家を現代建築と融合させて再生させることも可能になるでしょう。
しかしもしも軽い気持ちで古民家に手を出そうとしているのであれば、思わぬ落とし穴が待っているかもしれません。
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