都会は田舎と比べると人間関係がドライです。集合住宅に住んでいる場合、隣近所に誰が住んでいるのかわからないというほど、人間関係が希薄な所も少なくありません。
人間関係を築くのが苦手、面倒という方にとって都会は暮らしやすいかもしれませんが。もっと人と助け合って生活を送っていきたいという方には都会の人は冷たく感じるでしょう。
その点田舎の方は近所付き合いを大切する傾向が強いのですが、もしも田舎に移住することになったらどのような人間関係を築いたらいいのか悩んでしまいます。田舎での人間関係の特徴や築き方について詳しく見ていきましょう。
目次
田舎の人間関係のメリット
田舎の人間関係にはメリットも多々あります。都会から移住してくるとありがたいと思える点も多く出てきます。
子育て世代が安心して暮らせる
田舎では隣近所や地域のつながりをとても大切にします。これは子育て世代にとっては大変ありがたいことだと言えます。
たとえば都会では万が一自分に急用ができてしまったり、体調を崩してしまったりしたときに自分の代わりに子供を診てもらう人を探すのが大変です。
その点田舎では近所同士が助け合うのが当たり前で、困ったときは助けてくれる可能性が高いのです。また地域同士のつながりが強く、よそ者を警戒する傾向が強いですから地域住民が子供を見守ってくれるようになります。
お互い助けあう、分け合うのが基本
都会では隣近所との付き合いを大切にします。たとえば家で作った農作物や頂きものに関しても、自分の家だけで消費するのではなく隣近所で分けあうようにしているのです。
そして何かを頂いた場合は同じようにお返しをして感謝の気持ちを示すようになり、そういったやり取りを通じて人間関係を深める。助け合いの精神が育まれていくのです。
田舎の人間関係のデメリット
一度親しくなると本当に血のつながった家族のように接してくれる田舎の人たちですが、そのような人間関係にデメリットを感じることもあります。
田舎暮らしを考えている方は人間関係で起こり得るデメリットも良く知った上で移住を決意するようにしましょう。
プライバシーがない
人間関係が密だからこそ、プライバシーもほとんどないと思った方がいいでしょう。たとえばお互いの家がどのような仕事をしているのか、子供がいれば子供の学力や学校での評判などあらゆることが周りにも筒抜けになります。
買い物にいっても近所の人に買っている物を見られてしまったり、ケンカしているのを見られたりとプライバシーがほとんどないと思った方がいいでしょう。
ちなみに、田舎の恋愛・結婚事情についても考察しています。
世界が狭くなる
田舎は人口が少ないですから、自然と日頃付き合いをする人も限られてしまいます。また娯楽施設なども少ないことから、娯楽へ出かけても近所の人に遭遇する確率が高いのです。
いつも同じような場所、同じような人としが付き合っていないと世界が狭くなりがちです。考え方や物の見方もかたよりがちになってしまいます。
地域の行事には半ば強制的に参加
田舎は地域の行事を大切にしますので、地域の行事にも高い確率で参加させられると思った方がいいでしょう。
町内会への参加もほぼ強制的であり、地域の会合やイベントには積極的に参加することが当たり前となります。
田舎の人間関係で成功するコツとは
今まで都会暮らしや都会での人間関係に慣れてきた人にとって、田舎暮らしを初めて地元の方と付き合うのに戸惑いや不安を感じることが出てくると思います。田舎暮らしの人間関係を上手く築くコツについて紹介していきます。
地元の行事には積極的に参加する
地元の方は移住者がどのような人物であるのかを遠巻きに見ています。まずは自分たち移住者がどのような人間なのかを知ってもらうためにも、移住者の方からアプローチしていくことが重要になります。
地域でのイベントや行事には積極的に参加する姿勢を見せましょう。最初は警戒されるかもしれませんが、参加する回数が増えてくると自然と地域の人たちも打ち解けてくれるようになります。
子育て世代は子供を上手く活用する
大人よりも子供の方が新しい環境になじみやすいのです。まずは子供が築いた友達関係から地域の方との交流を深めるということもできます。
子供を通じて学校や地域の行事に参加することによって、その親と親しくなりそこから人間関係を広げる、構築していくことができるようになります。
まとめ
大人になってから新しく人間関係を築くのは簡単ではありません。だからといって都会で生活していたときのように振る舞っているといつまでたっても地域住民に溶け込むことができなくなります。自ら近づいていく努力をすることで地域の方もそれを受け入れてくれるでしょう。